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小林よしのり
2018.10.19 23:04日々の出来事

表現者の宿命

今はもう不妊治療を行き過ぎた医療とは誰も思わん
だろう。
議論の内容でいちいち傷ついてちゃ、もう公論なんか
目指せない。

ただし、もし不妊治療が今のように発達してなかったら、
昔のように養子をもらう例が多かっただろう。
そうすれば親がいない子供たちが、もっと幸福になった
かもしれない。

自分の遺伝子にこだわる者が増えたのは、社会にとって
良いことなのか、悪いことなのか、分からない。

議論をするときも、作品を描くときも、それに触れたら、
あの人が傷つく、この人が傷つくと、四方八方に配慮
ばっかりして、一昔前に比べたら、どんどん自由奔放に
描くことができなくなっている。

今はもう自分を弱者認定、少数者認定した者がいちばん
強い社会になっている。
障害者から抗議されたら慌てふためいてパラリンピックの
ポスターを回収してしまった東京都のように、弱者権力が
一番恐い時代なのだろう。

この人権真理教・平等原理主義の行きつく先は社会主義だ。
表現とは人を傷つけるもの、それが分かってない者が
多過ぎる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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